About me シリーズ、「小澤征爾さんとの会話で確信した英語のリズムとイントネーションの大切さ」の続きです。
イギリス英語の発音に特化して教えている私ですが、発音を学ぶことで得られるメリットをここで書こうと思います。
イギリス英語に限った話ではありません。
アメリカ英語でもその他英語圏の英語にも、応用が効きますよ。
順番にお話ししましょう。
発音を習い始めた私の生徒さんたちがまず最初に言うのは、
「今まで文のあちこちがまとまった音で聞こえていたのに、単語ごとに聞き分けられるようになった！」です。
つまり、発音を習うことでリスニング能力が上がった、ということ。
以前聞いてもわからなかった英米人の会話（映画やインタビューなど）が、全部とは言わないまでも単語を拾えるようになってきた、と言うのはわりと早い段階で皆さんおっしゃいます。
なぜかと言うと、日本語に無い音に注意を向けることで、頭の中にそれまでは無かった音の「引き出し」が増えていくからです。
英語を聴いたときに、それまで日本語の音でしか処理しきれなかったものが、頭の中で分類できるようになるのです。
TOEICその他リスニングの試験でお悩みの方は、発音を習って注意を向けるようにすると即効性があると思います。
以上が第一段階。
そしてその次は、
「以前は通じなかったのが、スムーズにわかってもらえるようになった！」です。
ひとつひとつの発音は、口の形、舌の位置、息の使い方を整えることで、ネイティブの音に近づいていきます。
どれも筋肉運動なので、慣れが必要。ひたすら反復練習。
人によってかかる時間は違いますが、慣れればできるようになります。
そして、これまたいつも言っている、
・強弱（アクセント）
・高低（イントネーション）
・長短（リズム）
を発音と一緒に練習することで、前の「小澤征爾さんの英語」のところで書いたように、ネイティブ（およびそれに近い人たち）にとって、ストレス無く聞いてもらえるようになるのです。
日本語に無い発音と音楽的パターンを身につけるわけですが、イギリス英語の発音を私のところで習ったある生徒さんが、
「イギリス英語はもちろんですが、アメリカンもものすごく聞きやすくなりました」とおっしゃってました。
頭が日本語以外の音をキャッチできるようになると、英語だけでなく他の言語を習うときにもプラスになりますよ。
学校での勉強や試験対策としてはもちろんのこと、発音を習うことの最大メリットとは「より良い英語コミュニケーションができるようになること」だと私は思っています。
AIが発達してきて、単純な意思疎通ならスマホを使って簡単にできるようになった現在でも、やはりコミュニケーションは「人ありき」。
仕事でも生活でも、より良い英語ライフのために「発音の作り方を知る」のを皆さんにお勧めしたいです。
イギリス英語発音、まずは母音の作り方から。こちらをご覧下さい。