先日書いたハリー王子の婚約者 Meghanさんのお名前の読み方について、特にツイッターではたくさん反響をいただきました。
「ご本人の言い方がメーガンに聞こえる」、とメーガンさん(もう日本語はコレみたいなのでこう書きますw)ご自身がスピーチの冒頭で自己紹介なさった時の動画を見せて下さった方がありました。
その方は英語がご専門の方なので、彼女がそうおっしゃるならそうなのだろうと見てみましたら、私にはやはり「メガン」に聞こえます。
Meghanの /e/ の母音にアクセントがあり、アクセントのある母音は若干長く聞こえる場合があるのです。
という発音的理屈ありきで聞いているからなのか私にはメガンに聞こえますが、その方にはメーガンと聞こえるようですし、そう聞こえる訳もわかるので、日本語の「メーガン」表記はあながち間違いではないな、という結論です。
なんてことを言っていたのと同じタイミングで、今度はドイツ在住の日本人の方のこんなツイートを見かけました。
「アドベントカレンダーというカタカナの表記を見かけるが、これはドイツ語ではAdventskalendar。アドベン『ツ』カレンダー、と言っていただきたい!」
おお。
そういえばそうでした。ドイツ語ではアドベンツでした、すっかり忘れてましたが。
発祥はドイツなので確かにそちらが正式ですね。
でも世の中的には英語で出回っているので、これはアドベン「ト」カレンダーでお許しいただきたい(笑)。
ちなみに我が家の今年のアドベントカレンダーは、フォートナム&メイソンです。
9月にロンドンに行ったとき、すでにクリスマスコーナーがしっかりあったので、買ってきました。
ロンドン本店の建物を模したもの。かわいい♡
そして、アドベント(ツ)カレンダーの話からシュト(-)レンの話になりました。
日本でもすっかりメジャーになったドイツのクリスマス菓子ですが、なぜか日本では「シュトーレン」とトを伸ばすんですよね。
こちらはどう見てもドイツから日本に入ってきていると思いますし、ドイツ語はもちろんのこと英語でも stollen のスペルだとLがふたつ重なってますから、直前の母音は短い音になります。
だから発音的には「シュトーレン」は間違い。
なぜ「トー」の表記になっちゃったんでしょうね。
1980年にドイツでこのお菓子の存在を知った私は、頑なに「シュトレン」といつも書いています(笑)。
(はい、アドベントカレンダーも同時期に知りましたが、じゃあアドベン「ツ」はどうなのよ、というツッコミはナシでw)
が、残念ながら日本語では、「シュトレン」表記はまだまだ少数派で、書き間違いと勘違いされることも。
間違いじゃないのよ~!!
ふと、冒頭の「なぜメガンがメーガンに聞こえるか」と、シュトレンvsシュトーレンの話が私の中でつながりました。
もしや日本にはドイツからじゃなくて、アメリカから入ってきてる??
日本人がこのお菓子について最初に聞いたのがアメリカ人からだったとしたら、「トー」の表記もアリだわ。
との仮説のもと、youtubeでシュトレンについて語っている英米人がいないか探してみました。
(この日本語で「オ/オー」になる母音の、英米の発音の差は大きな違いがありまして、これについて語ると長くなるので、またの機会に。)
とりあえず、"how to make stollen" というキーワードで探してみたら、意外にも英語圏ではイギリス人が多く、続いてヨーロッパ人、それからアメリカ人、という感じでした。
イギリス人、ヨーロッパ人は全員「シュトレン」、
アメリカ人は若干長めの「シュトーレン」。
アメリカ経由で日本に入ってきたとは思いにくいんですよね。
アメリカ在住の皆さま、シュトレンはアメリカでもポピュラーなクリスマス菓子になってるんでしょうか。
いずれにせよ、メーガンもシュトーレンも「絶対無くはないな」という、寛容な心に至ったワタクシでありました(笑)。
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