トップの画像はタイトルからの連想で、イギリスの学校にありそうなグラウンドらしい写真にしました。私の学校のもまさにこんな感じでした。
さて、Facebookのお楽しみの一つは、旅行中の友達の投稿です。観光名所からマイナーなところまで、建築やら食事やらテキスタイルやらティーハウスやらビールやら、その方の興味に沿ってありとあらゆる世界のものについて見ることができるのが本当に楽しいです。
私の友人が今イギリスを旅行中なのですが、その方が名門パブリックスクール(私立校)ハーローに行った時、電車などのアナウンスを聞いて「これはハーローなのかハロウなのか?」と私が大好きなネタを投げかけてくれました。(Oさん、ありがとう♪)
不覚にも私は日本で昔々に聞いた「ハーロー」しか頭になく(ここ出身の人にご縁がなかったのね)、音声をネットで確認してみました。
日本語での表記は、wikiでは「ハーロー校」になっています。
スペルは Harrow。
★「ハ」の母音は /æ/ (表示されてますでしょうか、aとeの文字が合体した発音記号です)、
jam, map, man などの大きく口を開ける「ア」。
★「ロウ」の母音は /əʊ/ 、「オー」ではなく、閉じる「オウ」です。
と言うわけで、音声学的には「ハロウ」が正しいのですが、このア /æ/ の音がねー。
口を大きく開けて、必ずアクセントの付く音なので、日本人にはやや長めに聞こえるんですよね。
なので日本人的には「ハーロウ」だと思う人は多いかな。
まあ以前も書きました「メーガンvsメガン」「シュトレンvsシュトーレン」みたいに、ワタクシこういうことには基本的には寛容です(笑)
あ、でもハー「ロー」はやめてね、「ロウ」で(笑)
そんなわけでいろいろ Harrow School のことを調べていた時に見つけたのが、こちらの動画です。
2000年に放映されたドキュメンタリーだそうで、新入生たちが学校に馴染んでいく様子が映されています。
日本でもよく知られているイートン校などと並ぶ超名門男子校で、創立はなんと1572年!
13歳で入学、完全な寮生活。学校準備は、入学前の男の子がお母さんに連れられて制服を誂え、学校の象徴でもある帽子の採寸とかぶり方を教わったりするところから始まります。
全編1時間超でちょっと長いですが(私もまだ半分終わったところ)、イギリスのエリート教育の様子がわかりますので、少しずつでもぜひご覧になってみてくださいね。
Harrowでは音楽教育=聖歌隊にも力を入れているらしく、このドキュメンタリーのBGMも教会で歌っている歌が多いのですが、入学早々なんと全員オーディションがあるんですって!
良い声を持っていても聖歌隊なんか入りたくないって子もいて、わざと下手に歌ったりもするようですが、そこは先生方、ちゃんとわかるそう。
聖歌隊に入れるのはある意味特権ですので有無を言わせぬ選抜のようで、音楽的素養があってもなくても全員オーディション、というのには驚きました。
聖歌隊というか教会音楽の教育、やはりイギリスでは大事なんですね。
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