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阪神淡路大震災:語りのパワー

· エッセイ

珍しく連日の更新ですが、この話は今日、1月17日にアップしようと思いまして。

阪神淡路大震災から今日で23年。

2007年の秋、仕事で神戸三宮に2か月滞在しました。

これはその時にお仕事でご一緒した現地の仲間たちから断片的に聞いた、震災当時のお話を旧ブログにまとめたものの転載です。

1995年のその日、私はいつもどおりに起きてきて、7時台のNHKのニュースを見てギョっとしたのを覚えています。
その後ずっと続いた報道や、しばらく経ってから放映された様々なエピソードに涙しましたが、
親戚や直接の知人に被災した人はいなかったため、私に入ってくる情報は全てテレビや新聞、後年ネットを通じてのものでした。

昨年(注:2007年)、神戸に長期滞在していた間に、仕事仲間から当時の様子を聞くことがありました。
ファーストハンドの話を聞くのは、これが初めて。
いやな思い出だったら悪いな、と思ってましたが、みなさん淡々と、時には笑いながら話してくれました。

Aさんの話。
あの揺れでビックリして目を覚まして、何事かと起きて台所に行ったら、
食器棚は倒れてるわ、ガラスや瀬戸物の破片が飛び散ってるわで、
大変なことになっとったんですよ。
でもまだ朝早かったでしょう、これ片付けるんか~まだちょっと早いなあ、
と思って、寝床戻りました。
「ええっ!?寝たんですか?あのあとに??」
「はあ、そのときはあんな大変なことになっとうとは思わんかったんですわ。」
Bさんの話。
私もあの揺れで目を覚まし、家の中が大変なことになっていたので、
「しゃーないな、片付けるか」と起きたんですよ。
で、最初に!よりによって!お風呂の栓を抜いて、水を流してしもた。
そのときはまだ、水が出ないなんて考えもしなかった。

・・・・・

AさんBさんの話を聞いて驚いたのが、
当事者たちはいったい何が起こったのか、どれくらい大変なことになっていたのか
最初全くわからなかった、ということ。
こうやって後から聞けばそりゃ当然なんだろうけど、
私はニュースで「大変です!」というところから聞いているので、
その場にいた人たちがそんなだったなんて、全く想像つきませんでした。
電気が通じなくてテレビも見られないので、なかなか情報が入らず、
地震が起こったのは明け方だったのに、
ようやく事態が飲み込めてきたのはお昼頃だったかな、と。
揺れがひどかった場所は結構ピンポイントで、道一本むこうはわりと平気、
という場所も多かったそう。

情報がなかったから、「比較的平気なエリア」からは普段どおり小学生が登校しようとしていて、それを見ていた「大変なエリア」の人が、「いや、今日は学校ないやろ」と思ってたとか。

Aさんは当時勤め先が「比較的平気なエリア」で、普段なら車で20分程度のところでしたが、
道が寸断されていて、通れるルートが限られているのでどこも大渋滞、何時間もかけてようやく事務所にたどり着いたとか。
自宅周辺ではお店もコンビニも何もモノがないので、事務所の街で食べ物を大量に買い込んで、また長い時間かけて自宅に戻っていたそうです。

・・・・・

Cさんの話。
地震で亡くなった人は6千何人とか言いますけど、
実はかなりの数の人が、地震の1年から2年後くらいの間に亡くなってるんですよ。
うちの家も倒壊して、しばらくは親戚んちの庭にプレハブ置かせてもらって
そこで生活しながら、家を建て直したんです。
9ヵ月後くらいに家建って、やっと生活戻ったんですけど、
父はそれから1年経たないうちに亡くなりました。
みんなね、地震の直後は「なにがなんでもがんばろう」と必死でしょ、
やっとのことで家も落ち着いて、ホっとしたときに、
それまでの疲れやストレスが一気に出たんでしょうかね。
うちの周り何軒も、うちと似たような時期に、家はきれいに直ったのに
旦那さんか奥さんどちらかが亡くなって、ひとりもんばかりの通りになってましたよ。

・・・・・

知らなかった。
それまでメディアを通して聞いていたどのエピソードよりも、
私にはこの話がインパクト強かった。


体験者から直接聞く話って、与える印象が強いんだなあ。
こちらの感情移入や擬似追体験の度合いが全く違うというのを
このときはじめて知りました。

こういう話を聞かせてもらえて、ありがたかったです。
震災が理由で亡くなられたすべての方のご冥福をお祈りいたします。あらためて。

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