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さて、タイの洞窟で少年たちが何日も閉じ込められながら、無事全員救出されたニュース。
本当によかったですね。
BBCでこんな動画を見かけました。
「いつどこで英語が必要になるかわからない」
タイ洞窟から救出された少年たちのうち何人かが通っている学校の先生の言葉です。
この先生は英語でコンピューターを教えているとのこと。イギリス人ダイバーが最初に少年たちを発見した時、英語で返事ができている少年たちを見て本当に誇らしかった、素晴らしい、と。
私もまったく同じことを思っていました。あの極限状態で、助けがきても言葉が通じなかったら、得られる安心感が全く違っていたことでしょう。
動画の後半で先生は冒頭の言葉に続けて、「英語ができれば将来のキャリアにつながるかもしれない。私たちは田舎の学校だけど、タイ国内だけが世界のすべてではない、その先があるんだということを知ってほしい」と言っています。
私も自分の生徒、特に若い人たちには、情報を得たり外国人とコミュニケーションを取るという観点での「人生の幅を広げる(楽しみを増やす)ために英語を」と言ってきましたが、緊急時に生き延びるためにも英語が必要になるときが来ないとも限らない。
以下は私の実体験です。
イギリス留学中の一時帰国の途上で、乗っていた飛行機が落ちそうになったことがありました。
後から聞いたら、経由地アンカレッジの1時間手前の山がどこかで噴火していたのに地上に情報が届いておらず、火山灰を吸ってしまったエンジン4機全てが止まる、というアクシデントでした。
いきなり機内がブラックアウト、重力に任せるままヒューーーと機体が落ちていったのですが、成田行きのKLM便で日本人がほとんどだったので緊急アナウンスは英語と日本語のみ。
機体が上がったり下がったりする中、私はとりあえず何が起こったか聞けましたが、隣に座っていたフランス人らしき男性は英語があまりわからなかったようで、ひと段落ついたところで私にたどたどしい英語で「何が起こったの??」と尋ねてきたので、平たい英語で説明・・・し始めたらまた機体が落ちていく、なんてことがありました。
幸い大事に至らずなんとか着陸できましたが、最初すぐにわからなかった彼は私より不安が大きかっただろうし、それこそ緊急脱出なんてことになっていたらもっと大変だったかもしれません。
人生のお楽しみを増やすためだけでなく、自分の身を守るためにも英語は少しでもやっておこうよ、というお話でした。
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